日本は湿気の多い国ではありますが、現代社会ではエアコン等で髪や肌は1年中乾燥する環境に置かれています。
乾燥毛と一口にいいますが乾燥毛の人みんなが同じような状態ではありません。
広がるのかうねるのか、カラーやパーマによるダメージによるものなのか…
そこで今回は乾燥している髪にどういうケアをしていけばいいのかをタイプ別に解説します。
スタイリング剤選びや日頃のお手入れの参考にしてみてください。
自分の髪の状態を知る

まず自分の髪の状態を知ることが適切なケアにつながる第一歩だと思います。
乾燥毛のチェックポイント
- 髪が広がりやすい・まとまらない
- 枝毛がある・できやすい
- パーマ・カラーを定期的にする
- 日常的にヘアアイロンを使用する
- 雨や湿気の多い時期にクセが強くでる
- 白髪が多い
この中の1つでも当てはまれば乾燥毛の可能性が高いです。
自分の髪の状態を知ったうえで自分がどうしたいのかによってケアの方法を考えていかないとお金と時間を浪費してしまいます。
普段のルーティーンに無いことをするのはとても面倒なように感じるかもしれません。
ですが良い状態を長くキープできるほうが朝や夜のお手入れの時間を短くできるので、結果気持ち良く過ごせる時間が増えることになります。
簡単なことからでいいのでケアを始めてみてください。
髪質に合わせたケアの方法
乾燥毛のタイプとはどのようなものなのか…
例えばボリュームダウンさせたい人もいれば、ボリュームは落としたくないけれど毛先の枝毛が気になる人、パーマをかけて動きを出したい人もいればクセやうねりを抑えたいという人もいます。
元々の髪質やライフスタイルによってどうすれば日々のお手入れが楽になるかは正直一概には言えないのですがざっくりとした分類でお手入れ方法を紹介したいと思います。
広がりを抑えたい
広がる原因の9割ぐらいが乾燥と言っても過言ではないです。
クセで広がると思っている方もいらっしゃると思うのですが、そもそもクセのある方は乾燥毛であることが多いです。

すべての人に当てはまるわけではありません
雨の日に広がってしまうという方は乾燥した髪が水分を吸収することで広がっていますし、乾燥する時期に広がってしまうのは水分の重みが無いためです。
広がってしまう方は保湿が重要です!
お風呂の中でもお風呂の外でも保湿のためのトリートメント、そしてよほどの事情が無い限りはスタイリング剤必須です。

お肌が荒れてしまう等があれば無理はしないでください
あと広がる方は髪の量が多い方が多いかと思いますが梳きバサミで毛先を梳きすぎてしまうとまとまりにくくなりますので、カットも工夫が必要です。

全く梳かないというのではなく梳き過ぎないということです
ストレートパーマや縮毛矯正をしたほうが楽な方はかけたほうがいいとは思います。
今は色々なタイプのお薬が出ているので、なるべく髪に負担が少なく自分の理想に近い形にできるよう担当の美容師さんと相談してください。
真っ直ぐになってツヤは出ますが確実に乾燥はするので、かけた後は毎日のトリートメントは欠かさずしてください。
枝毛がある・できやすい
枝毛ができてしまったら正直切るのが一番早いとは思います。
ただやはりあまり切りたくないという方も多いように感じますので、対処法として考えてください。
枝毛の量が多い場合はやはり毛先1~2㎝カットしたほうがいいと思います。
トリートメントはダメージ補修に強いものを使用したほうがいいです。
同時に広がりが気になるようであれば優先順位を決めるか、日によって保湿・ダメージ補修両方をしていけるよう両方のトリートメントを用意してください。
アイロン等はダメージの原因になりますが、使わないと出掛けられないということであれば使用前に熱から保護するトリートメントを使用してください。
巻いた後もツヤがでるタイプのスタイリング剤を使用すれば枝毛が目立ちにくくなると思います。
そしてやはり毛先は梳き過ぎないよう注意してください。
パーマ・カラーを定期的にする
パーマ剤やカラー剤はだいぶ質が上がって髪が傷みにくくなってきているとはいえダメージ0というわけにはいきません。
なので日常的にケアは欠かせません。
とはいえそんな難しいことではなく、そういう髪に適したシャンプーやトリートメントを選んでください。ということだけです。
私はよくカラーとパーマを同時にしてしまいますが、直後に選ぶのは色持ちを考えたカラーヘア用のものです。

同時に施術しないのがベストではありますが…
ダメージケア用のシャンプーはカラーが落ちやすくなる可能性があるので、カラー直後は避けるようにしています。
パーマのみでしたらダメージ補修を選ぶところですが、ダメージ補修系は物によっては色落ちを促進させてしまいます。
どうしてもパーマよりカラーのほうが落ちが早いのでまずはカラーケアをします。
2週間ぐらいしたらカラーの退色は避けられないので、その辺りからダメージ補修に変えたりすることもあります。
個人的な好みですが、カラーヘア用のシャンプーはツヤも出るし手触りが良くなるものが多いので私はカラーヘア用をデイリーに使うことが多いです。
髪がやわらかくてパーマをかけている方はダメージ補修に力を入れた方がパーマの持ちが良くなるので、デイリーに使うのはダメージ補修系のハリやコシを出すタイプをお勧めします。
日常的にヘアアイロンを使用する

ヘアアイロンも毎日でなくたまに使う程度であればよっぽど1か所に長時間当てているとかで無い限りダメージはそこまでではないと思います。
ただ毎日となるとやはりそれなりにダメージが蓄積してきますので、アイロンを当てる部分に特にケアが必要になります。
私個人の感想ですが、巻く人よりもストレートアイロンで伸ばす人の方がダメージが出ている人が多いように感じます。
おそらく、なるべくクセを伸ばそうと強くアイロンを押し付けたり同じところに何回もアイロンを当てているんだと思います。
アイロンで強い力をかけて引っ張ることは髪に対して大きな負担です。
クセが気になってアイロンで引っ張ってしまう!という方はストレートパーマとアイロンを併用して頂いたほうが逆にダメージが少ないように思います。

パーマをかけたうえで足りない部分やナチュラルにしたいところだけをアイロンします
アイロンを日常的に使用するのであればダメージ補修のトリートメントを中心に使用していくことをおすすめします。
枝毛の時と同じようにアイロンを使用する前に保護トリートメントを使用してください。
巻いてすぐは熱がこもって形が崩れたりダメージがでやすい状態ですので、面倒でもドライヤーの冷風で冷ましたほうがカールの持ちも良くなりますしツヤもでます。
最近のアイロンは200度くらいまで上がるものもありますが、普段巻く温度は160~180度が適温です。
アイロンの熱が高すぎるとダメージにつながります。逆に低すぎると形がつきにくく、長時間あてがちなので傷みます。
湿気で髪がうねる・広がる
私はくせ毛は極力生かしてほしい派です。
むやみやたらにストレートパーマをかけるのは勿体ないと思ってしまいますが、ご本人の理想の形というものもありますのでそこは好みになってしまいます。
ただやはりクセというものは自分でコントロールできないのが難点です。
正直湿気等でうねってしまうのはカットやトリートメントだけでの対処は難しい部分もあります。
広がりは保湿で髪の乾燥が抑えられれば改善するとは思いますが生え際のうねりなんかはケアでは抑えられないです。
なので対処法として部分的なストレートパーマ、ウェーブパーマをかける、うねりが目立たない髪型にする、重めのスタイリング剤を使用するなどになってきます。

前髪のうねりは前髪を重めにしたり少しパーマをかけることで目立ちにくくなります
クセを伸ばそうと思ってドライヤーを当て過ぎないよう気を付けてください。
白髪が多い
白髪というのはそもそも水分が少ないです。
白髪だけがピンと立ってしまうという経験をされている人も多いのではないでしょうか。
それは白髪の水分が少なく、油分が多い性質が原因の1つです。
白髪が多くて髪の量も多いという方は保湿ケアをしていただくことで扱いやすくなると思います。

ボリュームが欲しい方はエイジングケアタイプもお勧めです
染めている方も多いかと思いますが、そういう方はカラーヘア用のシャンプーで色落ちを防ぎつつツヤを出していくほうが良いでしょう。
何故ドライヤーは必要なのか

ご存じの方も多いとは思いますが髪を乾かさないでいると頭皮や髪に雑菌が増えて皮膚トラブルが起きたり臭いの原因になったりします。

すぐに干されなかった洗濯物を想像してみてください
ドライヤーを使うと髪が傷むと思っている方も多いように感じますが、適切に使用すれば傷みません。
それよりも濡れている時間が長いほうが摩擦などで傷む可能性が高いです。
濡れている時にガシガシ梳かすのも傷む原因になるので目が粗めのブラシや櫛で優しく梳かしてください。
ボリュームを出したい人も抑えたい人も根元を色んな方向から乾かすのは同じでとにかくまず根本を乾かしてください。
乾燥毛は乾きやすいのでロングヘアでなければ根本を乾かしているうちに毛先も乾いてきます。
毛先は仕上げにちょこっとぐらいでOKです。
根元から乾かしていかないとキューティクルがきれいに整わないのでツヤが出にくくなります。
乾いているかよくわからなくなったら冷風に切り替えて当てていくと、乾いていないところが冷たく残るので、その部分をまた温風を当てて乾かしてください。
仕上げに冷風を軽く一周ぐらい当てると髪にもドライヤーにもいいのでやってない方は是非やってください。
まとめ

ざっくりとしたタイプ別にお勧めのケア方法をまとめてみました。
乾燥毛ひとつ取っても色々なタイプがあるので一概にこれがいいですよ。とは言えない事だけでもわかっていただけたら嬉しいです。
この髪の状態プラス肌のタイプによっても更に合う物は変わってくると思いますので、信頼できる美容師に相談してもらうのが一番とは思います。
ご自分で選ぶ際の1つの基準として参考にしていただければと思います。
ドライヤーに関してもあまりにも風や熱が弱くて乾かすのに時間がかかるようでしたら、少し値段が高くても強いものをお勧めします。
時間をかけて乾かすとダメージの原因になりますし、ドライヤーは意外と電気代もかかります。
髪は基本的に外に出ているものなので紫外線や冷暖房にさらされてなかなか過酷な環境です。
髪の毛乾かすの面倒くさい!トリートメント忘れちゃう!という気持ちはよくわかりますが少し労わってあげてください。

わかっていても面倒なので本当に気持ちはよくわかります!
以上



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