ヘアドネーションという自分の髪の毛を寄付する活動があります。
私も以前からそういう活動のことは知っていましたが、私が今まで務めた美容室では特に大々的に行っていなかったので詳しくは知りませんでした。
私自身はカラーもパーマもしているので無縁だと思っていたのですが、必ずしも染髪やパーマ毛が駄目というわけではないというのを知って一回やってみたいと思い髪を伸ばしてみました。
実際髪を送るまでの流れを美容師側からの意見も交えつつお伝えします。
ヘアドネーションは何のため?どの美容室でもできる?
ヘアドネーションとは言葉の通りヘア(髪)をドネーション(寄贈)することです。
募金やボランティアの髪の毛バージョンですね。
どの団体も頭髪に悩む子供に無償で医療用のウィッグを提供するのが目的です。
善意からの行為であり、すべての美容室で行われているものではありません。
自分の弁護をするわけではないのですが、美容師に必ず必要な知識ではないので知識のない美容師がいたとしても無知だと攻めないでください。
ヘアドネーションの活動に賛同している美容室も完全にボランティア精神で行っています。
美容室から送る場合は送料も美容室が負担をしているのです。
なので切るのはできるけれど発送は受け付けていないという美容室があっても当然と思ってください。
必ず行く前にヘアドネーション用にカットしてもらえるか、発送までしてもらえるのかを確認してから行きましょう。
美容室から発送しない場合は自分で送れます。
持ち帰るための袋を用意しておきましょう。
あと最近ではボランティアと偽り髪を送らせるという事例があるようです。
だまし取った髪は別の目的で売り捌かれるようです。
折角困っている子供のためと思って提供した髪が別の目的で使われていたら悲しいですよね。
悪い人って信じられないような悪事を考えるからビックリです
団体のほうから個人に向けてあなたの髪をください。と呼びかけることはないそうです。
怪しいと思ったらとりあえず送るのはやめましょう。
ヘアドネーションをしたいと思ったらどうすればいいの?
実際やりたいと思ったらどうすればよいのかを軽く紹介します。
ヘアドネーションを行っている団体は一つではないので、団体によって少し変わります。
美容室に事前にヘアドネーションをしたいことを伝える
↓
寄贈する長さを決めて束にしてカットする
↓
美容室で送ってくれる場合はそのまま預ける
↓
自分で送る場合はレターパック等簡易郵便で送る
流れはざっとこんな感じです。
送り先の団体は私が調べられたのは3か所です
JHD&C
寄付された髪だけで作ったメディカルウィッグを、頭髪に悩みを抱えている18歳以下の子供たちに完全無償提供しているNPO法人
Japan Hair Donation & Charity(ジャーダック,JHD&C)|ヘアドネーションを通じた社会貢献活動 (jhdac.org)
NPO法人 HERO
東日本大震災をきっかけに様々なボランティアをしている宮城県の団体
その一環でヘアドネーションも行っている
Hair Donation(ヘアドネーション)|ヘアドネーションならNPO法人HERO
株式会社 Glowing
「髪の毛つきインナーキャップウィッグ」を作っているので15㎝からでもOK
脱毛症、抜毛症などの子供に無償で提供
運営会社 株式会社グローウィング – つな髪® ~ウィッグの贈り物で広がる輪~ (organic-cotton-wig-assoc.jp)
各団体で規定や受領証や認定証の有無などに違いがあるので
興味のある方はホームページなどでご確認ください。
実際にやってみました!私の流れはこんな感じです!
私は髪の毛をもう切っている状態からのスタートです。
どの団体に贈るかを選択します。
今回は長さが30㎝弱しかないので株式会社Glowingさんに送ることにしました。
JHD&Cが長さが足りなかったり規定に満たない髪をカットウィッグや開発研究に使う「評価毛」として販売して運営費用をまかなっているそうなのでこちらに送ろうかと考えていました。
ですが受け付けている基本の長さが31㎝以上なので、一番長いところでも30㎝あるかないかの髪を送ってもご迷惑かなと思い15㎝から受け付けているというGlowingさんにということです。
ですが株式会社Glowingさんはプレゼントウィッグにする髪はカラーの制限があります。
ほぼ自然のままぐらいかダークブラウンぐらいまでです。
私の髪はそこまで明るくはないですがダークブラウンというにはやや明るい…という程度でしたが、少し明るい髪は技術者を育成するための練習に使われるそうなので練習用でもどちらでも活用していただければと思います。
私も散々カットウィッグで練習をしてきた身なのでどんな形でも業界の一助になれば嬉しいです。
美容師の練習に使われるウィッグ(練習用の人形)も人毛でできています
流れはこのような感じです。
毛束をさらにゴムで一束にまとめます
↓
認定証が欲しい方は返信用封筒を作成します
↓
レターパックに入れてポストに投函
これだけです。
切る時にゴムで小分けにして切るのですが、それをさらにひとまとめにゴムでまとめて各団体の指定の袋に入れます。
密閉できるビニール袋や大きめの封筒などです
私は認定証はいらない派だったので、カットが済めばあとはレターパックに住所を書いて投函するだけです。
やる前はすごく大変な作業のように思っていましたがやってしまえば案外簡単でした。
ただ私の場合は身内に美容師がいるので美容室に事前に相談したり、その後のトラブル(提供する髪の毛を切ったあとのスタイルの問題など)がないので人より気楽にできたとは思います。
送り先の団体によって決まりが違いますので、切る前にホームページで確認することをおススメします。
ヘアドネーションの活動に賛同しているお店であれば美容師さんが詳しいと思いますので、色々質問してみてください。
まとめ
最近では髪そのものの寄付だけでなくファンディングのようなシステムもあるようです。
髪を切る以外の寄付の方法があればと思っていた方には朗報ですね。
チャリティファンディング開設のお知らせ|Japan Hair Donation & Charity(ジャーダック,JHD&C) (jhdac.org)
子供が産まれてからはカット専門店でも働いたことがあるのですが、1日ですごい大量の髪の毛が出るんですよね。
よくスタッフやお客様とこれが何かに活用できたら…これが全部お金だったら…など雑談のネタとして言っていましたがどこかでちらっと髪の毛を燃料にする研究がされていると目にしました。
髪はたんぱく質です
もしそれが実現したらゴミの削減にもなりますし買い取ってもらえるとしたら美容室も潤うし
是非実用化されてほしい技術だなと思います。
人間がいる限り髪の毛は世界中で手に入りますしね。
どういう形にしろ自分が不要になった物がいい形で活用されると少し嬉しいです。
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以上
美容専売品ショップ ビューティーパーク
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