最後に音読したのはいつでしょうか?学生時代の授業中?子供が小さい時の読み聞かせ?本を読むようなお仕事に就いている人でない限りは普段なかなか音読ってしないですよね。
そのうえ家に引きこもってあまり人と会話しない私のような人間になると、段々活舌が悪くなってくるような気がしていて気が付いたら図書館で『脳が毎日元気になる!音読 1日1分』を手に取っていました。
この本のターゲットは私の年齢より少し上だと思うのですが、音読をやってみたら結構気持ちが良かったので全年齢の人におススメしたい!特に私のようなひきこもりには是非試していただきたい!
気になる音読の効果
この本の冒頭では音読のメリットを5つ挙げています。
- 視覚系脳だけでなく聴覚系脳も使う
- 「あの」「その」がなくなり言葉が出やすくなる
- 朝から前向きになれる
- 顔や舌の筋肉が鍛えられる
- 人の話が良く聞けてキレなくなる
人によってどの効果が一番気になるのかは違ってくるかと思いますが、私が一番気になったのは②の「あの」「その」がなくなり言葉がでやすくなるですね。
年齢のせいもあるかと思いますが、よく「あれ」で会話しちゃうんですよね。更に決まった相手としか話さないので「あれ」で会話が成立してしまうという脳の退化まっしぐらなひきこもり生活…
音読みたいなお金をかけなくてもできることで脳が活性化するならどんどんやっていきましょう!ということで、早速1分タイマーを入れて音読してみました。
この本は見開き1ページで1話(物語の抜粋など)のようになっていて、ゆっくり・しっかり読むと見開き1ページでちょうど1分くらいの感覚でした。
詩や漢詩だと2ページで1分くらいな感じです
やってみると脳の活性化をすぐに実感するのは難しいですが、④の顔や舌の筋肉が鍛えられるはすぐに実感できました。たった1分でも顎と舌の付け根の辺りに疲労感を覚えます。逆に普段どれだけ使えていないのかと思ってビックリしました。
アニメや映画の吹き替えなどをする声優さんが皆さんお若いのは、普段から顔の筋肉を使っているからかもしれませんね。舌・顎・喉を鍛えることで、誤嚥などの予防にもなるそうです。
③の朝から前向きになれるにあるように、音読は精神的にも良い効果があります。うつの予防や自律神経を整える効果があるそうで、確かにやってみると何だか気分がいいんです。後半は「1分といわずにもう少しやってみよう」という気持ちが出てきたのでタイムを入れずにやっていました。
音読の効果について書かれている本がたくさんあることからも、音読にはそれだけ期待できる効果がたくさんあるということだと感じました。
意外とクセになる音読
すでに何度か書いていますが、音読は結構気持ちいいです。カラオケとかで思いっきり歌った後のスッキリ感に似たものを感じます。
私はもともと大きい声を出すのが得意ではないので、音読もそれほど大きい声ではありません。ただ姿勢良く読みたいと思ったので、立つかぐるぐる歩き回るかしながら読んでいます。
それだけでカラオケと同じような爽快感が得られるなんて、タイパもコスパも最高じゃないですか?
タイパもコスパも普段は全く意識していませんが…
私は自分の声はあまり好きではありませんが、世の中男女問わず自分の声の良さに気付いていない人が多い気がします。音読を機に自分の声の良さに気付いてください。
音読におススメの本
『脳が毎日元気になる!音読 1日1分』 は50代~70代が学生時代に触れたことがある作品を中心に掲載されています。もちろんそれより下の世代でも知っている作品ばかりなので、内容は問題ないのですが、掲載数には限りがあります。
繰り返し読むことで熟練度を上げていくのもいいですが、私のように飽きっぽい人間だと音読自体に飽きてしまう可能性があるので、音読を習慣化するためにも音読向きの本を探してみました。
超訳 ニーチェの言葉
超訳 ニーチェの言葉 (ディスカヴァークラシックシリーズ) [ 白取 春彦 ] 価格:1870円 |
この本は元々私の愛読書で、音読にピッタリだと思いました。
ニーチェの様々な著書から抜粋された言葉をわかりやすくコンパクトにまとめてくれているので、難しそうな哲学というジャンルにとても触れやすいです。エネルギーをもらえる言葉や自分を省みるような言葉を1日1つ声に出して読むことで、相乗効果も得られそうな気がします。
詩集
汚れつちまつた悲しみに…… 中原中也詩集(1) (角川文庫) [ 中原 中也 ] 価格:616円 |
私は普段詩集を全然読まないのですが『脳が毎日元気になる!音読 1日1分』 の中でいくつか詩を読んで、詩の音読はリズムが感じられて心地良く読めると改めて感じました。
学生の時に教科書で出会った詩人の詩集なんかもよさそうですよね。
俳句・短歌
これでカンペキ!マンガでおぼえる俳句・短歌 [ 齋藤 孝 ] 価格:1210円 |
詩と同じく読んでてリズムが心地よいので、音読するのに持ってこいです。
これを機に俳句や短歌を始めてみたら、より脳の活性化につながりそうですね。意味が載っている本で短歌や俳句の意味や、詠まれた時の時代背景なんかも一緒に知ると楽しみが広がります。
学校の国語の教科書
お子さんの教科書がお家にあれば、教科書もいいと思います。国語の教科書は物語をはじめ、詩・俳句・短歌・科学的なもの・地域の歴史など様々なジャンルを網羅しているので、教科書から自分に合うジャンルを探してみるのも楽しそうです。
忘れてた自分の「好き」に再会できるかもしれません。
まとめ
軽い気持ちで手に取った『脳が毎日元気になる!音読 1日1分』 でしたが、新たな発見がありました。
私と同じくひきこもりの母にも送ろうかと思います。
ひきこもりって遺伝するんですかね?
以上
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