本を読むのがあまり得意でない人からしたら、本を読むのが好きだったり得意だったら読書感想文を書くことは簡単でしょう!と思うかもしれません。
ですが本を読むのが好きだからと言って読書感想文が得意とは限りません。
私個人の考えですが、読書感想文には「文章力」「感受性」「審査受けする内容」が要求されているように思います。
だからと言って読書感想文を否定しているわけではありません。
確かに表彰されるような子の読書感想文はすごく素敵です!
そして本を読んでじっくり考えるという時間はあえて作らないとなかなかできません。
教科書の物語を読み解くときはあらかじめ決められた答えへと導かれているので、自分の選んだ本で自分の感想を書き出すというのは子供にとって何かしら新たな発見があると思います。
しかし、結局は大人にウケのよい内容でないと高い評価は得られません。
「一生懸命書いたけど評価してもらえない」そういう経験を経て子供には強くなっていってほしいものです。
考え方ひねくれすぎですかね?
本好きが読書感想文が得意とは限らない
学校に在籍している時代の長期休みの定番の宿題とも言える読書感想文ですが、私はすごく不得意でした。
文字を読むことには全く苦手意識は無かったので、長期休みともなれば強制されなくても本は何冊かは読んでいました。
母が自称活字中毒なのでジャンルに偏りはあれど本や漫画は家にたくさん置いてあり、読むことを制限された記憶はありません。
寝転がって読んでいると「目が悪くなる」と怒られてはいましたが
私の育った地域は小学校入学時に「図書袋」なるものを用意させられる地域で、休み時間や昼休み等時間さえ許せばいつでも図書館に行っていい学校だったので図書館にも足しげく通っていました。
常に身近に読み物はあったのですが読書感想文で褒められたことはないです。自分で納得のいくものが書けた記憶もありません。
ところが高校生になってある作品の中の1人の人物を選んで小論文を書けという課題がテストで出た際の成績は高い評価でした。
感想文と小論文の違い
感想文と小論文の言葉の意味を調べると、
感想文・・・物事に対して自分が感じたこと、思ったことなどを主に述べる文章。感想をつづった文章。
小論文・・・問われていることに対して論拠を筋道を立てて説明し、相手を説得する文章のこと。論理性や説得力の高さにポイントがおかれる。
とあります。
どちらも自分の考えを文章にするという事に違いはないと思うのですが、なんだかこの意味を比較すると自分がとてつもなくかわいくない子供だったのではないかと思えてきました。
間違いなく生意気でしたね
この比較から自分が何故感想文を書くのが苦手だったのかを考察してみました。
●対象となる本のチョイスが悪い
初歩的であり致命的なミスです。
そもそも本の選び方からしてなっていないのではないかと思います。
高校の時は人並みに本を読んではいましたがミステリーとかハードボイルドな小説を読んでいたので、なかなか読書感想文は書きにくかったのではないかと思います。
宮部みゆきさんや小野不由美さんの長編小説の感想は原稿用紙2~3枚では収まらないような気がします。
恩田陸さんにしておけば良かったかもしれません。
小学校の時は流石に児童向けの本でしたが、好きなジャンルはファンタジーやSFだったように記憶しています。
推薦図書にあがっている本はほとんど読んだ記憶がありません(;’∀’)
本の趣味は母の影響が大きいです
●説明がとにかく下手
感想文にはある程度物語の説明が必要とされるのだと思います。
要点をまとめたあらすじのようなものをベースとしそこから自分の感想や考えを書いていけばいいのかなと考えているのですが(そこから違うかもしれないですが)私は本の内容に限らずですが説明が下手です。
人に何かを教えるのも苦手です。聞くのも苦手かもしれません。
1~10まで聞くより、1・3・5・10で説明して欲しくなってしまう自分がいます。
そんな私の説明はとってもわかりにくいと思います。
そこに対して感想を付け足したところで人に伝わらないのではと思います。
●文章力の無さ
そもそもそれに尽きるのかもしれませんが、文章の構成をしっかり考えて書いていなかったように思いますし適切な言葉も選べていなかったのではないかと思います。
●その年齢に応じた豊かな感情表現
小学生なら小学生、高校生なら高校生らしい自分や自分の思いを表現するに相応しい方法がたぶんあるんだと思いますがそれがとっても乏しかったのではないかと思います。
別に愛情が不足して育ったということはないですが、自分の感情を言葉で表現することに恥ずかしさは感じていたかもしれません。
そういう意味で感情の表現があまり必要でない小論文になったら評価が高くなったのではないかと推察します。
齋藤孝先生監修 国語・作文なら「ブンブンどりむ」無料体験キットプレゼント中!
これからまだまだ感想文を書かなければいけない立場の方は、得意な人であれば褒められるチャンスなので他の宿題は捨て置いてもそこに全集中で臨んでください。
苦手な人はあえて小論文風で書いてみたら案外そこそこの物が書けるかもしれません。
賞とかは貰えないかもしれませんが一部の先生は面白がってくれるかもしれないので腐らずに取り組んでください。
まとめ
年齢を重ねてきたら自分の感情を表現することにあまり恥ずかしさを感じなくなってきた気がします。
今読書感想文を書いたらもしかしたら昔より良い物が書けるかもしれません。
そのうち挑戦してみたいような気もします。
ただ今はひたすら読書量が落ちたので更に書けなくなっているでしょう。
今はこんなに親切なものが!「読書かんそう文すいすいシ~ト」で読書感想文の書き方を学びたい
以上
コメント