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タイパ最高⁈【超々要約】ショーン・エイカー著『ビッグ・ポテンシャル』

イーブックジャパン

これは個人の感覚で本の内容を超々短く要約したものとなります。

このタイトルを読んでみたいけれどなかなか読む時間や気力がわかないという方は「超々要約」&「超々解説」を、もうちょっと詳しく知りたい方は「もっと詳しい解説」までお進みください。

暇つぶしに読んでるよという方は私の「感想」まで読んでいただければより詳しい内容が見えてくると思います。

あくまで個人の感覚であり、著者の了承は得ていませんのでそのつもりで楽しんでいただけたら幸いです。

「ビッグ・ポテンシャル」超々要約

「和を以て貴しとなす~出る杭を応援するとなお良し」

(わをもってとおとしとなす~でるくいをおうえんするとなおよし)

超々解説

「和を以て貴しとなす」つまり、「仲良く協力するのが大切」だよね。さらに「出る杭」になる存在を見つけたらその人がもっと出られるように応援しよう。そうすると自分だけの利益を追求していた時よりも生産性が上がって幸福度も上がる。結果、自分もみんなもハッピー!

もっと詳しい解説

勉強

著者のショーン・エイカーさんはポジティブ心理学の第一人者です。ポジティブといっても日本で言ういわゆる「陽キャ」みたいな意味ではなく、脳の状態のことをさします。物事を前向きにとらえる考え方ができるかどうかといった感じです。

ネガティブもまたただの「陰キャ」ではなく、明るく元気な人でも人の悪口を陰で言いふらすような人はネガティブな人となります。人や物の悪いところばかりを見てチクチク言っている人があなたの職場にもいませんか?その人のことです。

自分のパフォーマンスの向上だけを追求しているとやがて限界が訪れ、それを打破するのは人の成長を応援できる人になることと結論づけています。

その方法として、

  • 感謝する気持ち
  • 感謝の気持ちを伝えることの大切さ
  • 多様性のあるチームにする
  • すべての人がリーダーになれるという認識を持つ などなど…

わかりやすく、実践できそうな内容でビジネスだけでなく子育てなどにも応用できる方法です。

学校を含め競争社会にいると、他人を蹴落としてでもトップに立つことが正義のように語られることがあります。ですが、それを正義とするシステムやチームは雰囲気最悪でいずれパフォーマンスが落ちたり、優秀な人から抜けていってしまうという結果におちいりやすいです。

最新のAIなどを活用して最高のチームをつくるプロジェクトで出された答えも

最も優れたチーム=最も優れたメンバーで構成されたグループではない

でした。

スター選手だけを集めても良い結果が出せるチームにはならず、スター選手をより輝かせるサポートができる人材が揃っていて、かつスター選手自身も周りへの感謝を表現できるというのが結果を出せるチームということになります。

なので超々要約が「和を以て貴しとなす~出る杭を応援するとなおよし」となりました。

感想

まずお恥ずかしい話ですが、私がこの本を読んでみようと思ったのは自分のポテンシャルを引き出せるとかそういう内容だと思ったからだったのですが…読み始めてすぐにそういう内容ではないということに気付きました。

正確には帯を見てもしかして…と思いました。ネットで買うとね…ありますよね?

それだけ早い段階から結論がわかりやすい本ということです。読み始めたら内容がおもしろかったのでメモを取りながら読んでいたのですが、興味深い部分が多くメモが3Pにわたってしまいました。

海外の人と接する機会が少ない私の固定概念でアメリカは個人の自由を尊重する文化だから、個人主義なのだろうと思っていたので、「情けは人のためならず」みたいな考えが高い評価を受けているということにちょっとびっくりしました。

「みんなで一緒に成功する」というと一昔前に話題になった、幼稚園の「かけっこみんなでゴール」や「学芸会でみんなが主役」みたいなものを想像して拒否反応がでる人もいるかもしれません。ですが、会社という単位で考えたらみんなで一緒に成功したほうが利益が上がりますよね。

ドラマでも映画でも素敵な脇役がいて、様々な技術スタッフが自分の立場で作品を盛り上げようと動いた結果より主役が引き立ったり、作品自体の評価が上がったりします。

これを脇役の役者さんが主役を引きずり降ろそうとしたり、スタッフ同士が自分たちの技術の良さを証明することだけにしか興味が無ければ、主役の役者さんが頑張っても作品の評価はある程度しか得られないかもしくは悪評がつくかもしれません。

資本主義の考え方に反するようにも感じますが、個人主義でいるとすぐに限界がくるよ!というのがショーン・エイカーさんの見解です。

私には割とすんなりと受け入れられる考えで、職場でも家庭でも雰囲気が良いほうが居心地もいいしそういう環境の方が良い意見も出やすいのではないかと思います。

若い時はその考えに至ってなかったように思います

誤解されやすいのは「褒める・感謝する」が大事ではあるけれど、注意しなくていいわけではないということです。むしろ必ず注意しなければいけないことがあるのだから、褒める時はきちんと褒めて感謝する時はきちんと感謝の気持ちを伝えることが大事だよということが書かれています。

あと非常に恐ろしいなと思ったのはネガティブな感情や人物の与える影響の大きさです。どんなに優秀な人物がいても、ほんの一握りのネガティブな人の方が影響力が強いそうです。恐ろしいと同時に自分がどっち側の人間かが非常に気になってしまいます。

またストレスも不安やパニックと同じように伝染するらしく、人間はにおいのようなもので人のストレスを感じてしまうという驚愕のデータがあるそうで…人に迷惑を掛けないために悟りを開かなければと思う今日この頃です。

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まとめ

私の要約や感想を読むと「上手くいかないことは好循環が生みだせない組織のせい」のように見えてしまうかもしれませんが、本の中には「最大ポテンシャルの実現は自分から始まる」「今の立場に意味を見出すかどうかは自分自身にかかっている」とも書かれています。

逆に考えると運よく好循環を生みだしてくれる組織に属せても、自分が考えて動かないと循環の中に入れないという事でもあるかもしれません。

堅くなく読みやすい文章の中に考えさせられることがたくさん書いてあって、もう一度読み直したくなるような本でした。人間関係に悩むことがあるのであれば解決のヒントをもらえる一冊だと思います。

以上

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